冬の風が心に身体に吹き込む…それでも捨てた男を憎めない女心「伊吹おろし/森山愛子」

歌のおはなし

伊吹おろし / 森山愛子 cover by Shin

今回は森山愛子さんの新曲に挑戦してみました♪
主人公のやるせない気持ちが込められたとっても良い曲です!

コロナ渦の影響で発売が遅れていましたが、ついに発売ですね!
森山愛子さんのコブシの切れ味が心地良い😊
とっても良い曲ですのでぜひ聞いてみてください~!

僕にとってはすごく難しい歌だったので今回はいっぱい撮り直しました😅
今回もいろいろと調べたことをまとめてみましたので最後までお付き合いください✨

ご当地ソング3部作の最終章「伊吹おろし」

会津追分」「尾曳の渡し」に続くご当地ソング3部作の最終章として発売された曲とのこと。シリーズだったのですね♪

前作の「尾曳の渡し」は、令和に発売された楽曲で、もっともカラオケで歌われた演歌なんだそう!※ジョイサウンド調べ

<ご当地ソング3部作>
・会津追分(2017年)=福島県
・尾曳の渡し(2019年)=群馬県

そして今回は岐阜県の物語なのです!

南下してきた感じになりましたね!
どの曲も悲しい女性の物語。
みんな良い曲なのでこの機会に聞いてみてくださいね👍

伊吹おろしとは?物語の舞台は?

まず、曲のタイトルになっている「伊吹おろし」って言葉を聞いたことはあるけど、詳しくは知らなかったのでネットで調べてみました。

伊吹颪(いぶきおろし)は、濃尾のうび平野から渥美あつみ半島にかけての地域において、冬季に北西の方角から吹く季節風の呼び名である。これらの地方から見て伊吹山の方角から吹くことからこの名がある。

Wikipediaより

なるほど!
冬の季節に伊吹山方面から濃尾平野に吹く風のこと。
風が強くすごく寒そう~😖

同時に思い浮かんだのが群馬県の「赤城おろし」です。
赤城山から吹き下ろす風のことですよね。
からっ風と言ったりしますよね。


では、濃尾平野はどのエリアのことでしょう。
こちらも調べてみました!

濃尾平野(のうびへいや)は、岐阜県(美濃)南西部から愛知県(尾張)北西部と三重県北部の一部にかけて広がる平野である。地質学的には木曽三川(木曾川・長良川・揖斐川)により形成された沖積平野であり、その土壌は肥沃である。西は伊吹山地と養老山地、東は尾張丘陵、北は両白山地に囲まれ、南は伊勢湾に面する。南西部の木曽三川の河口付近で伊勢平野とつながっている。

Wikipediaより

揖斐川、長良川、木曽川が交わる平野。
岐阜・愛知・三重の県境え。

たしか中学校の地理で勉強したような気が…?笑
(残念ながらShinはまったく勉強ができませんでした)

その他に、歌詞の中に出てくる地名も調べてみました。
関ケ原・十九女池・伊吹山はこちら!

関ケ原は関ケ原町のこと?

“ひとりたたずむ関ケ原"という歌詞から、決戦場とか観光名所にいるとは思えないので、関ケ原駅か、関ケ原町なのかなっておもって調べてみました。

関ケ原町(せきがはらちょう)は、岐阜県不破郡の町。古代日本の壬申の乱や近世の関ヶ原の戦いの古戦場がある地として知られる。人口は約7,400名。現在は観光名所としても有名。

Wikipediaより
伊吹山ドライブウェイからみた関ケ原町(Wikipediaより)
関ケ原駅(東海道本線)

のどかな雰囲気ですね~♪
山間に栄えた街なのでしょうか。

九十女池(つづらいけ)

関ケ原駅からも近くに大きな池があるそうです。
池の上には線路が掛けられています。

写真は水辺遍路さんより
十九女池(つづらいけ)

「十九女池(つづらいけ)」この池には“龍女伝説”があり、公園内に「つづら姫の笛の詩」という看板もあります。また、竹生島の弁財天の御分身が祀られている御堂もあり、神秘的な雰囲気が漂っています。

関ケ原観光ガイドより

「龍女伝説」も調べてみました。
19才の美女が横笛を吹きながら夜中、家に訪ねてくる。お椀を貸してほしいと。返してもらったお椀が生臭いので池に住む大蛇の化身を疑い、大蛇が嫌う針を刺すと現れなくなった、と。
なんだか不思議なお話ですね~

そして、睡蓮(すいれん)の生息地としても有名だそう。

十九女池の睡蓮(すいれん)・関ケ原観光ガイドさんより

とっても雰囲気の良い場所ですね!
「伊吹おろし」を歌わなければ知らない場所でした。

とうことで、物語の舞台は岐阜県にある関ケ原町ですね😊

伊吹山(いぶきやま)

伊吹山は滋賀県にある山ですので歌詞には直接関係ないかもしれませんが、"伊吹おろし"が伊吹山方面から吹く風ですので、関連するかと思いこちらも調べてみました♪

・米原観光サイトさんより

滋賀県の最高峰(標高約1377m)。日本百名山のひとつ。岐阜県との境界をなし、山頂からは眼下に琵琶湖、比良、比叡の山々や日本アルプス、伊勢湾まで一望の大パノラマが広がります。古くは『古事記』や『日本書記』にその名が記され、日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説にも登場する歴史的な山で、古来より著名な薬草や亜高山植物、野鳥、昆虫の宝庫としても有名です。 山頂のお花畑は、国の天然記念物に指定されています。

長浜・米原観光サイトさんより



歌詞をじっくり読んでみます!

どんな物語なのか読み解いていきます。

別れたあとの女性の姿。
冬の冷たい風が彼女の寂しい心にも吹き付ける…

彼女は関ケ原町に来た。
観光名所の古戦場跡が自身の無残な恋の終わりと重なる…

余談ですが、彼を忘れようと旅をしているのならなぜ関ケ原を選んだのでしょうか。
僕ならもっと暖かいところに行きたいです!

例えば南の国のハワイとか!笑
皆さんもそう思いませんか?🤣

思い返しながらいろんな後悔が沸き上がってきている感情が見えますよね。
もっとこうしておけばよかったとか、あの時こうだったらとか。

何が原因だったのでしょうか。
一方的に捨てられたようなイメージができますね。

別れてどれくらいの時を過ごしたのでしょうか。

修復不可能なふたりの関係。
そして忘れるための旅に出ていることからわかるのは、別れたばかりではないのかもしれません。

一緒に住んでいたのですね。
この場合、同棲でしょうか。

「月日」っていうと数日ではない感じ。

何年くらいかな?
彼の家に彼女が住み着いたのか、彼が住み着いたのか。

「膝で甘える」って皆さんはどんな状況を想像しましたか?
僕は彼女が膝枕をしてあげていた風景が浮かびました。
とても甘い生活を過ごしていたのですね。

伊吹おろしの風に吹かれて腰がくだける…
よっぽどの脱力感です。
彼が全てだったのですね。

捨てられたけど、彼を憎むことができない。
忘れるために旅をしているけど、忘れられず、なおのこと好きなことに気づいてしまっているのでしょうか。
せつないですね…

「伊吹おろし」Shinの妄想話

岐阜県の関ケ原にひとり、旅している女性。
歌詞を読みながら物語の風景が浮かんだ内容を"妄想"という形で皆さんに共有しますね♪
いつもながら勝手な想像ですので気楽に読んでください😋


主人公・女性 29才 愛知県出身(銀行員)A型
彼・32才 岡山県出身(電気工事員)B型


名古屋で銀行に勤める主人公。
同僚が主催したバーベキューで彼に出会った。
10名ほどの参加の中に彼はいた。

岡山なまりの彼。
同僚の友人だということだった。
愛想がよく誰とでも打ち解ける性格が垣間見えた。

あまり男性と話すのは得意な方ではない主人公。
となりの席に座った彼は気さくに話しかけてくれた。

その後も3度ほど、映画やドライブに出かけた。
すこし軽い男に見えたが彼の明るさや自分にはない積極性が好きになる。
彼からの告白にうなずいた。
10年ぶりの彼氏だった。

彼は一人暮らしの彼女の家によく来るようになり、そのうち彼女の家で同棲を始める。
彼女は彼と結婚したいと思うようになるが…

そして同棲して1年が経つ…


彼が出て行ってしまった…
からっぽになった部屋は冬の寒さが余計に身に染みる

彼が出ていく数カ月前から些細なことでよくケンカをするようになった。
何が気に入らなかったの?

私は彼と本気で結婚したかった…
だけどいつも彼にははぐらかされた。
私のことは本気じゃなかったの?

彼に甘えた記憶がよみがえる。
あの優しい笑顔…
帰ってきてよ…


そして彼女は旅に出る。
伊吹おろしの風に吹かれる関ケ原の駅に降り立った。


こんな感じの妄想です!笑
恋愛経験の少ない彼女の愛が重すぎたのかな。
それで彼が嫌になっちゃったのかなって思ってこんな物語が浮かんでました。

追いかければ追いかけるほど離れていくのが恋だって言いますもんね。
なんでもほどほどが良いのでしょうか。なんてね!😜

まとめ

今回は森山愛子さんの新曲に挑戦でした。
正直すっごく難しい歌です。

というのがブレスをしっかりしないと息が続かなくなります。
なので、息継ぎの場所をしっかり意識して深いブレスを心がけると良いかも。

“幸せ続くと 信じてた"の部分はリズムが大切です。
遅れないようにしなきゃ!

森山愛子さんの良さは小気味の良さ。切れ味ともいえるかな。
音を切るところをしっかり作っておられます。
もうそれは天才的だと思っているくらい尊敬します。

僕は苦手なんですよね~
まったり歌う方が合っているというか。
でも、ちょっとでも近づけるようにこれからも努力します♪

ということで今回は以上です!
次回をお楽しみに~✨

2020年8月12日歌のおはなし伊吹おろし,森山愛子,歌ってみた,演歌男子Shin

Posted by Shin