どうして愛してくれないの?ひとり宿で彼を想う「呉れない情話/服部浩子」

歌のおはなし

今回は服部浩子さんの新曲に挑戦してみました!

呉れない情話 / 服部浩子 cover by Shin

呉れない情話/CDシングル(12cm)/TECA-20031

メロディーがとっても素敵ですね~♪
服部浩子さんの歌唱力が光ります✨

女ひとり宿。
愛した男性がそばにいて"呉れない"せつなさを嘆く…
そんな悲しい物語です😊

今回もカバーする前に調べたことなどをブログに書きまとめました。
よかったら最後まで読んでいただけると嬉しいです!

れない"ってどういう意味?

タイトルの「呉れない情話」
普段このような漢字を使わないので特徴的で惹かれますよね!

個人的には「呉」というと広島県の「呉市くれし」を連想しました。

広島県にある呉市(全く関係ないようです!笑)

でも物語にはたぶん関係ないです!笑

あと、呉服の「呉」でもありますね♪
着物で歌うのが似合う曲かも😁

「呉れる」ってどういう言葉の意味なのか辞書(Weblio)で調べてみました。

く・れる [0] 【呉▽れる】
( 動ラ下一 ) [文] ラ下二 く・る
〔命令形は「くれ」が普通〕
① 他者が話し手または話し手側の人に物を与えることを受け手の側から言う。 「君が-・れた万年筆」 「また連絡を-・れ」
② 話し手または話題の人物が他者に物を与える。受け手をややいやしめた言い方。くれてやる。 「五銭の白銅を出して、剰銭(つり)は-・れて来た/多情多恨 紅葉」 「北の部屋にこめて物な-・れそ/落窪 1」
③ (補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て(で)」が付いた形に付いて、その動作者が話し手または話題の人物のために何らかの動作をすることを表す。

調べてみるとなんてことないですね。
普段、話し言葉などで使っている「~してくれ」という言葉。

例文にある「連絡をくれよ」なんて言葉。
漢字で書くと「連絡を呉れよ」となるわけですね。

なぜ、敢えて「呉れない」という漢字をつかったのか気になるところ。

辞書にある①の意味の部分を強調したのかもしれないですね。
与えることを受け手の側から言う。

自分が何かできるわけじゃなくて、あくまで「受け手側」だということ。
このタイトルの部分だけで二人の関係性が見えてきますね!
女性は男性からの言葉や態度を待っている。

それがわかってくると楽しい!
物語に入りやすくなると思いませんか?😊

どんな2人なのか想像を膨らませます♪

歌詞をじっくり読みながら主人公の感情や2人の関係など想像を膨らませていきますね!

ひとり温泉宿にいる彼女(主人公)。
衣紋えもんってなんでしょうか?
ドラえもんなら知ってるんですけど(違いますね!笑)

着物の着付け方で、後ろ襟の部分をいいます。「衣紋えもんを抜く」というと襟の後ろを引き下げること、またその開け具合、引き具合をさします。

きもの用語大全より

着物の後ろの襟をずらして、首元を開けて着ることを「衣紋を抜く」と言うそうです。そうすることで女の色気が出るそうですよ。たしかにそうですよね♪
ほとんどの着物が「衣紋を抜く」ように仕立てられていて、そのように着こなすのが普通だそうです。
でも、男性や子供、女袴は衣紋を抜かずに着こなすのだとか。
たしかにそうです。魅力的に見えますね!
敢えて"うなじ"を見せるようにする。
なるほど!勉強になります😊

湯上り美人が、温まった身体を衣紋を抜いて涼んでいる色っぽい姿が浮かびますね。

そんな色っぽさを見てくれる人もいなく、着飾った自分の姿が虚しく感じる。
ひとりぼっちをかみしめている主人公。

彼を忘れるためにこの宿に来たのでしょうか。
寂しさが募りますね…

理由も告げずに別れたふたり。
そこにはいない彼の面影を思い浮かべる。
問いかけても答えては"呉れない"

ここでタイトルになっている「呉れない」の言葉が出てきました。
あくまで主人公は受け手側です。

彼からの言葉をいくら待っても答えてくれないもどかしさを感じますね。
理由も告げず別れるなんてひどい男ですよ!

旅館での食事に紅葉が…
物語の季節は秋。

お膳に紅葉のイメージです。こんな感じ?

彼に寂しい思いをさせられているのに食欲はあるようですね!笑

秋の温泉旅館での食事なんていいなぁ~
旅行に行きたいって気持ちにさせられますね!
(花より団子です!笑)

人肌に温めたお酒。
その温もりを彼のぬくもりに重ね合わせながら飲む。

ストレートに「人肌のお酒」と言わず、彼と積み重ねた時間も一緒に表現されていますね!
ここの表現ほんと素敵だなぁ。

全てを尽くしたのに振り向いて呉れない。
これまで幸せだったのに突如訪れる別れに諦めきれない主人公…

なぜなの?と問いかけるが彼はいない。
せつないですね…

なぜ物語の二人は別れたのか?(Shinの妄想コーナー)

別れた理由が詳しく描かれていないのでこれはもう想像するしかないですね。
自分なりにイメージした主人公像を書き留めてみます。


ひとりで旅行する主人公。
29才のOL。

元々お母さんの影響で着物を着るのが好きだったが、同僚と一緒に行った旅行先でレンタル衣装として着物を着て街歩きしたことで、着物の魅力に気づく。

それがきっかけで、週末は会社の同僚と一緒に着付け教室へ通うように。

着付け教室は呉服店が主催となっていた。
創業120年の老舗。

その呉服店の四代目の息子(36才)。
この着付け教室も彼のアイデアだそうだ。
若い人にも気軽に着物に触れることができるよう企画したそうだ。

教室にはその彼も顔を出すことがあったが着付けの先生を立ててなのか、口数少なく裏方に徹していた。

半年ほど通ったのち、今まで母のおさがりだった着物だが、ついに自分の着物が欲しくなる。
主催の呉服店では生徒の限定の割引があり購入を考える主人公。

悩む主人公にさまざまな柄の生地をあてがってくれた彼。
帯を裁く彼の手の美しさに見とれてしまう。

彼女は恋に落ちた…

初めて購入した着物は1か月後に仕上がった。
彼女は思い切って彼をデートに誘う。


不釣り合いだとは思っていた。
彼をつなぎとめることができないと…

あれから彼は私と会って呉れない。
肌に触れて呉れない。

だけど、なぜ私だとダメなの?
全てをささげたのに。
なぜ答えて呉れないの…?


ということで、僕の妄想は呉服屋の息子との恋ですね!笑
彼女は一般家庭の娘。

彼には実は両親が決めた許嫁いいなずけがいたのです。
彼にはひとときの遊びだったのです。

こんな妄想どうでしょうか?🤣


作曲されたムロマサノリ先生について

服部浩子さんは聖川湧先生がお師匠さま。
そして、今回この曲を作曲されたムロマサノリ先生は同じ門下生。
兄弟子なのだそうです。

冒頭で広島県の呉市くれしは関係ないかもって書きましたが、作曲されたムロマサノリ先生は岡山県出身とのこと。
広島県は隣の県ですもんね~。
そして広島といえば「もみじ饅頭」が有名
(歌詞に紅葉もみじがでてきましたよね!)

あくまで推測ですが、隣の県である広島県呉市くれしも物語に関係あるもかもしれません!
ということは、主人公の旅先の温泉宿も呉市にあるのかも?🤔

そう思ってWEBで調べてみたけど温泉旅館の情報を見つけられなかったので違うかもしれませんね。
思いつく方がいらっしゃればコメントください!笑

ちなみに服部浩子さんは東京都町田で生まれ神奈川県秦野市で育ったのだとか。

ご興味のある方はぜひ作曲されたムロマサノリ先生のサイトを覗いてみてください♪
FacebookとYouTubeチャンネルを見つけることができました。

ムロマサノリ先生のFacebookページ
ムロマサノリ先生のYouTubeチャンネル

※作詞された本橋夏蘭先生の情報は見つけることができませんでした。


ムロマサノリ先生のFacebookで知ったのですが、この「呉れない情話」は曲先行で制作されたのだそうです。
つまり、先に曲(メロディー)が出来てから詞がついたということですね。

メロディーがよくある演歌のそれではないのが僕もとっても気に入ってるポイントです。
本当に素敵な曲です!

レコーディングにはギター演奏で有名な斉藤 功先生もいらっしゃったとか。
DAMの生演奏バージョンなどでお名前は存じ上げてます。
皆さまもご存知でしょうか?

この曲にかける思いが伝わります。
すごいなぁ~♪

「呉れない情話」まとめ

今回は服部浩子さんの新曲に挑戦してみました。
気持ちよく歌わせていただきました♪

編曲も素敵ですよね!
特に出だしのイントロも好きです。

カラオケファンにも人気が出そうです♪
僕も歌わせていただけて楽しかったです!

ぜひ皆さんもカラオケで楽しんでみてくださいね😊


文章中には、思い違いや間違いなどが多数あるかと思いますが、
個人的な解釈Shinの勝手な妄想ですのでどうかご了承ください。